2022年7月景気ウォッチャー調査(内閣府)-2022年08月09日
今月の動き(2022 年7月)
2022年7月の景気ウォッチャー調査のまとめは、下記の通りです。
「7月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差 9.1 ポイント低下の 43.8 となった。
家計動向関連DIは、飲食関連等が低下したことから低下した。企業動向関連DIは、非製造業等が低下したことから低下した。雇用関連DIについては、低下した。
7月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差 4.8 ポイント低下の 42.8 となった。
企業動向関連DIが上昇したものの、家計動向関連DI及び雇用関連DIが低下した。
なお、原数値でみると、現状判断DIは前月差 8.3 ポイント低下の 43.5 となり、先行き判断DIは前月差 6.6 ポイント低下の 42.6 となった。
今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、『景気は、持ち直しに足踏みがみられる。先行きについては、持ち直しへの期待がある一方、価格上昇の影響等に対する懸念がみられる。』とまとめられる。 」
全国の動向・景気の現状判断DI(季節調整値)
「3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、43.8 となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を 9.1 ポイント下回り、2か月連続の低下となった。 」
全国の動向・景気の先行き判断DI(季節調整値)
「2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、42.8 となった。企業動向関連のDIは上昇したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を 4.8 ポイント下回った。」
各地域の動向
各地域の動向では、景気の現状判断DI(季節調整値)では、
「前月と比較しての現状判断DI(各分野計)は、全国 12 地域で低下した。最も低下幅が大きかったのは北陸(14.3 ポイント低下)で、最も低下幅が小さかったのは中国(5.8ポント低下)であった。
」
と、各地でばらつきがみられ、景気の先行き判断DI(季節調整値)でも、
「前月と比較しての先行き判断DI(各分野計)は、全国 12 地域で低下した。最も低下幅が大きかったのは中国(7.8 ポイント低下)で、最も低下幅が小さかったのは北関東(0.5ポイント低下)であった。 」
と、景況感は地域により差があるものの、全体的に低下する状況となっています。
個別の回答では、新型コロナウイルスの新規感染者数が急増したが客の購買意欲や来客数にはそれほど影響がない、という明るい声がある一方で、1人当たりの買上点数が減少している、各業界で予想を超えたコストの上昇を販売価格に転嫁できず、先行きの不透明感が増しているといった回答も多く見られます。